このところ目に見えて、一日葬が増えています。
身近な方たちとの会話で「一日葬をした」という話題が出て
「みんな忙しくて・・・」
「葬儀に時間がかけられない」
などの理由で短時間で済ませる傾向があるようです。
本来、通夜はご家族のためにあり、「葬儀」という儀式でご家族やこの世との別れを言い渡し(引導)、告別式は一般の方のお別れの場でもありました。
地域によっては先に火葬をして葬儀というところもありますが、ご逝去から通夜まで十分に故人様とのお別れをして、あの世に送り出す。
そのために旅支度をし、お団子を作ってお地蔵さまにお供えする、六文銭は三途の川の渡し賃・・・などのいわれがありました。
頭につける三角の天冠(てんかん)も今は編み笠の中にしまったりしています。
そもそも旅支度をしないことも多くなりました。
これは私たち葬儀社がきちんと説明しないからともいえます。
営業にきた方の話によると、名古屋大学の精神科のA先生は
きちんとした葬儀をされた方とそうでない方では不安や不眠など、後で薬が必要になるのは圧倒的に後者だそうです。
グリーフケア(深い悲しみを負った人への支援)の観点からも、きちんとした葬儀を行うことは大切だといえます。
そして葬儀は「死」を受け入れる時間でもあるのです。
悲しいときには我慢せず吐き出す、泣くことも悲嘆にくれることも大切なことなのです。
その一つの案として会葬礼状の文章を、定型文ではなくご自分で考えてみることも
故人様に向き合うことかもしれません。
それが難しいときには、お話しをお聞きして文章を作成することもできます。
どうぞ何でもご相談ください。
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