十年来の友人から、「近所のママ友から生前葬をしたい、と言われているの。相談に乗って」といわれました。
自由が丘に近い方だったので、その周辺の貸し会場に電話をしたり、会場をいくつも見にいきました。広くはないけれど、葬儀式場に比べたら格段に安く、費用の負担も少なくて済むかと思ったら、イスがない、テーブルも持ち込み・・・のところも多く、使い勝手がよいのはレストランか葬儀式場かと改めて思いました。
病気ではあるけれど、生きている方が主催するので、内容もいつもの流れのようにはいきません。
① 皆さんが着席しているところに★★さん、ご家族と入場(歩く動線にはお花を配置・・・今ならコスモスなど)お席を用意。花飾り。
② 今回の趣旨を友人代表の方にお話いただく
③ 「未来の私に」 献花の代わりにご本人の好きなお花を一本ずつラッピングしてひことこ言葉を添えて、お客様が渡す
④ 「ご挨拶」 お身内の方から皆さんへお礼の言葉 ご本人からもひとこと
⑤ パーティに移り、「乾杯(献杯でなく)」 ご会食(フィンガーフード、オードブル、お寿司などご予算に合わせてご提案)
⑥ 集合写真、スナップ写真などを撮って、後日アルバムにしてお渡しすることも。お客様の人数に応じてスタッフを手配
・・・お疲れになるので、1時間~1時間半が適当かと思います。
こんなご提案を作っていたところへ「緊急入院」→そして急に亡くなってしまいました。
友人との話で、「生前葬」は早めに、体力のあるうちにやるべきだ、ということになりました。
今回、プランを作らせて頂いて思ったことは、有名人とか芸能人ではなく、身近な方でも「生前葬」を考える時代になったと。
どんどん時代は進んでいます。私たち葬儀社はもっともっとお客様の声に耳を傾けニーズを受け止めなくてはならない、と思いました。
エンディングノートは一気に広まりましたが、「未来に残すエンディングメッセージ」を提案している会社もあります。お客様が生前に作成したメッセージを、ご自身の死後に、配信するサービスです。ご自身の自伝としても書き残せます。財産だけでなく、「思い」を残すことも大切ですね。
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